刺繍の素材「刺繍糸と地布」・・・その1
刺繍の素材としては皮がつかわれることもあるが、主に織物と糸が用いられます。
時代や場所、目的などによって、羊毛、麻、絹、木綿などが地布として用いられました。
刺繍の美しさを表現するのは、勿論、刺繍糸の役目だが、そのためには、まず、良い地布を選ばなければなりません。
針仕事のしやすいということのほかに、刺繍糸とのつり合いも大事だし、作品の目的にかなうものでなくてはならないのでした。
毛織物を刺繍の地布としてつかうようになったのは、ずっと大昔からのことで、スカンディナヴィアでは青銅器時代(およそ紀元前十八世紀から紀元前十世紀)から、すでにつかわれていました。
単純な刺繍をほどこした毛織の服の端ぎれが残されています。